借金が原因で引っ越してきた同級生

中学生の頃、同じクラスに1人の女子生徒が転校してきました。
何と、非常に遠い地域から引っ越してきたのだそうです。
転校が決まるまでの期間が短かったらしく、しばらくは前の学校の制服を着て登校してきていました。
こちらの地域の中学校はすべて学ラン・セーラー服であるのに対し、あちらの学校はブレザーだったため、とても注目されていました。

その女子生徒は、私と同じ部活に入った事もあり、すぐに仲良くなりました。
何となしに「○○ってだいぶ遠いところから来たんだね」と言うと、その子は引っ越してきた理由を教えてくれました。

「実は借金があって、周りの誰にも言わず急に転校してきたんだ」

とても驚きました。
ほぼ夜逃げ同然で、遠く離れたこの地域まで引っ越してきたのだそうです。
「そうだったんだ、大変だったね」と言うと、その子ははにかみながら「でも、生活はそんなに厳しいわけじゃないんだけどね」と返してきました。

それで、さらに驚いたのです。
当時はまだ社会の実情を把握しきっていなかったので、「借金=切り詰めた貧乏生活」という印象があったのです(笑)
今でもそういう家庭はあるだろうけど、確かにその子はアパートなどではなく普通の一軒家に住んでいたので、納得はいきました。
それでも、夜逃げ同然で引っ越してきたという事は、相当な額を借りていたはずです。
一軒家に住んでいるといっても、今思うと借家だったのかもしれません。

何はともあれ、借金も額が大きくなると、自分ひとりではなく家族など身内まで巻き込んでしまうのだと学びました。
その子の家庭がどうしてそこまで借金を抱えたのか、その後完済できたのかまでは、さすがに聞けませんでした。

でも、新しい環境で心機一転やり直すという判断は、場合によってはありだと思います。
借金という負のスパイラルから抜け出すには、「人生をやり直す」という意気込みも大切です。
むしろ、それくらい自分を変える努力をしなければ、借金まみれの生活は延々と続くでしょう。